山川碧子さんの著書『4分5秒で話は決まる|ビジネス成功のための印象戦略』を読んでみました。
一言でまとめると「第一印象を良くする術」が書かれた本です。
第一印象は「5秒間の瞬間的な印象」と「その後の4分間の印象」で構成されるそうです。
・実践的な印象アップ術を知りたい方
・第一印象に自信がない方
こんな方々におすすめです。3時間程度で読み終わると思います。
以下では、感想を交えながら、私が気になった箇所・フレーズをまとめています。
第一印象は4分5秒で決まる
本書によると、第一印象は「最初の5秒+その後の4分」で決まるそうです。
※最初の5秒のみを「第一印象」と捉える場合もあります。
「直感的な5秒間の印象」と「その後の4分間の会話や仕草」によって、第一印象が形成されるわけです。
つまり、ぱっと見の印象(見た目)が悪くても、その後のコミュニケーションで挽回すれば、第一印象をアップさせることができます。
もちろん、その逆も然り。
ぱっと見の印象(見た目)が良くても、その後のコミュニケーションで失敗すれば、第一印象は悪くなります。
【ステップ1】では、「好き」か「好きでない」か、を直感的に判断します。
【ステップ2】では、話す・聞くという双方向のコミュニケーションをとることで、相手の印象を作ります。
【ステップ1】のわずか数秒で抱いた「好き」か「好きでない」かというのは、一般的に「第一印象」と呼ばれるものです。しかし、それは数分後には変化していくもので、永続性のあるものではありません。
【ステップ2】は、「好き」「好きでない」から、もう一歩、相手に踏み込んだ印象。「まじめそう」「ユーモアのある」「頼りになる」といった、その人がどのような人格の持ち主かを示す言葉として表されます。お互いに話し・聞くというコミュニケーションをとることで、第一印象から大きく変化することは、前述のセミナーでのペアワークでも実証済みです。
『4分5秒で話は決まる』:P32より
【ステップ1】が、服装などの見た目で判断する「5秒間の印象」。これは、永続的なものではありません。
【ステップ2】は、その後のコミュニケーションによって判断する「4分間の印象」。こちらの印象は、後々までずっと続く「永続的な印象」に変化します。
「人の印象の9割は見た目で決まる」と言われますが、本書の内容で言えば、この言葉は間違いです。
数秒で抱いた「見た目の印象」は、短期間しか持続しないわけです。むしろ、永続的に持続する「コミュニケーションによる印象」が大切だと言えます。
印象は「見た目」で完結する、と思い込んでいると、後悔することになりそうです。
※とはいえ、印象の入り口である「最初の5秒間」も大事ですね。
男女の違いを意識しよう
第一印象は「5秒間の直感的な判断+その後の4分間のコミュニケーション」で構成されています。
ここでは「5秒間の直感的な判断」の話に触れます。つまり、ぱっと見の印象(見た目)です。
男性の「5秒間の直感的な判断」と女性の「5秒間の直感的な判断」は異なるそうです。
「好きか好きでないか」を瞬間的に判断する基準が違うわけです。
✔男性の場合
ポイントは「自分との共通点を感じられるか」です。
男性は、見た目において自分とかけ離れた人には、好感を抱きにくいそうです。
自分と似ているという「類似性」が相手への好意へとつながることは、心理学的にも証明されています。
~略~
たとえば、ネクタイとシャツの組み合わせ一つにしても、カラーシャツか白いシャツがメーンか、ネクタイの柄や色の傾向などを、意識的に合わせることが好感度アップにつながります。
『4分5秒で話は決まる』:P36より
ちなみに、事前情報がない場合は、無難な選択がベストだそうです。
迷ったら、白シャツに紺系ネクタイを選んでおきましょう。
✔女性の場合
ポイントは「清潔感」です。
女性は、シンプルに「清潔感を感じられるかどうか」で、本能的に好き嫌いを決めるそうです。
初めて会う方が女性であれば、会う前に最低限の身だしなみを確認、整えることが必要です。最低限の身だしなみとは、以下のようなことを指します。
1.髪の毛の乱れ、肩にフケが落ちていないか?
2.ヒゲの剃り残し、伸びすぎている眉・鼻・耳の“毛”はないか?
3.目元、口元が汚れていないか?『4分5秒で話は決まる』:P38より
他にもたくさんありそうですね。
ニオイや爪なども「最低限の身だしなみ」に入るでしょう。
生理的な嫌悪感を1度でも持たれると、その後のコミュニケーションでも取り返しがつきません。
女性と会う前のみならず、普段から、清潔感を意識するようにしましょう。
この他にも、様々な「第一印象テクニック」が紹介されています。
ご興味ある方は、ぜひご一読ください。
以上です。
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